top of page

01

​カレイドスコープ宇宙論

-Kaleidoscope Cosmology-

  ​物語の基盤となる宇宙の姿。

そこはある鏡筒の中。

夢を見るために創られた、箱庭の宇宙。

物語のすべての秘密が眠る場所。

ここに定められた原則は三つ。

一つ

三つの小宇宙が互いにその結果を示しあい

最善の選択を現実として投影すること。

 

一つ

投影された現実は次代の小宇宙となること

一つ

ワタシに辿り着く知性が発生するまで

演算を繰り返し続けること

・・・

​─​─なら。

「失敗作のボクが教えてあげよう。」​

「君の願いは、叶わない。」

映画
真実

02

​カリナンの大地​

万華鏡の中に描き出された

我々の知る姿とはほんの少しだけ違う

 幻想の地球。​

カレイドスコープ宇宙の中層。

​小さな一つのバブルの中を寂しげに漂う地球。

この星には月がなかった。

かわりに、天輪が形成された。

そんなほんの小さな掛け違い。

ありえたかもしれない、弱弱しい幻想は

しかし、地球に満ちる血潮を

流れる生命の息吹を大きく変えた。

大陸はたった一つ。

南北に長く広がる菱型の大地のみが生命の楽園。

そして、この大地を統べる知性体は

獣人だったのだ。

獣人たちは自ら支え続けるその大地を

"カリナン"と呼んだのだという。

ミッション

03

 ​ダイアモンドが割れた。​

彼らの物語が

始まる前に終わっていたのだとしても。​

すべてを忘れて

もう一度だけ

  ──歩き出してはみないか。

大災害により終焉を迎えた

かつて楽園と呼ばれた大地、カリナン。​

 

失われた生命を補うように

魔法と妖精が氾濫する忌み地となったその極北で

記憶喪失の狼が目を覚ます。

彼は失われた自己の真実を求めて旅に出る。

そして、歩むたびに知る。

痛みを。

孤独を。

​贖うことなど叶わぬ罪があることを。

​しかし、

どれだけ爛れた足跡にも

どれだけ汚れた身頃にも

​飽きるほどに繰り返した演舞にも

仕舞い方というものがあり......

これは一匹の狼が

ピリオドを打つまでの

幻想物語。

bottom of page