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カレイドスコープ宇宙論
-Kaleidoscope Cosmology-
物語の基盤となる宇宙の姿。
そこはある鏡筒の中。
夢を見るために創られた、箱庭の宇宙。
物語のすべての秘密が眠る場所。
ここに定められた原則は三つ。
一つ
三つの小宇宙が互いにその結果を示しあい
最善の選択を現実として投影すること。
一つ
投影された現実は次代の小宇宙となること
一つ
ワタシに辿り着く知性が発生するまで
演算を繰り返し続けること
・・・
──なら。
「失敗作のボクが教えてあげよう。」
「君の願いは、叶わない。」
映画
真実
カリナンの大地
万華鏡の中に描き出された
我々の知る姿とはほんの少しだけ違う
幻想の地球。
カレイドスコープ宇宙の中層。
小さな一つのバブルの中を寂しげに漂う地球。
この星には月がなかった。
かわりに、天輪が形成された。
そんなほんの小さな掛け違い。
ありえたかもしれない、弱弱しい幻想は
しかし、地球に満ちる血潮を
流れる生命の息吹を大きく変えた。
大陸はたった一つ。
南北に長く広がる菱型の大地のみが生命の楽園。
そして、この大地を統べる知性体は
獣人だったのだ。
獣人たちは自ら支え続けるその大地を
"カリナン"と呼んだのだという。
ミッション
ダイアモンドが割れた。
彼らの物語が
始まる前に終わっていたのだとしても。
すべてを忘れて
もう一度だけ
──歩き出してはみないか。
大災害により終焉を迎えた
かつて楽園と呼ばれた大地、カリナン。
失われた生命を補うように
魔法と妖精が氾濫する忌み地となったその極北で
記憶喪失の狼が目を覚ます。
彼は失われた自己の真実を求めて旅に出る。
そして、歩むたびに知る。
痛みを。
孤独を。
贖うことなど叶わぬ罪があることを。
しかし、
どれだけ爛れた足跡にも
どれだけ汚れた身頃にも
飽きるほどに繰り返した演舞にも
仕舞い方というものがあり......
これは一匹の狼が
ピリオドを打つまでの
幻想物語。
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